15ヶ月で0円。数字が悪かったのではなく、計測が動いていませんでした

記事カバー画像。見出しは「15ヶ月で0円。数字が悪かったのではなく、計測が動いていませんでした」。

このサイトは2025年6月から2026年8月までの15ヶ月間、アフィリエイト報酬が0円でした。少なかったのではなく、確定報酬0円・成果発生0件です。承認済みの案件が6件あり、記事からリンクも貼られていた状態で、です。

理由はいくらでも思いつきます。新しいサイトだから。ジャンルが厳しいから。記事が足りないから。どれも事実でした。そしてどれも本質ではありませんでした。9月にサイトをきちんと調べて、失敗より厄介なものが見つかったからです。

そもそも実験が動いていませんでした。

ダッシュボードが言っていたこと

Search Consoleの数字は、9月10日までの5週間でこうでした。

表示回数14回。クリック0。平均掲載順位52.6位(検索結果の5〜6ページ目)。インデックス登録9ページ、未登録20ページ。

さっと読むと、これは品質の話に見えます。記事が弱いから上位に行けない。だからページ6にいる。だから誰もクリックしない。もっと良い記事を書いて、もっと待とう。

何ヶ月もそう読んでいました。

実際に起きていたこと

配管を見た午後に、3つ見つかりました。

サイトマップが6月9日で凍結していました。 3ヶ月です。すでに削除したページを11本、まだ配り続けていました。一方で、その後に公開した記事は1本も載っていません。Googleがインデックスできていなかった20ページのうち、11ページはもう存在しないページでした。存在しないサイトの地図を、クローラーに渡し続けていたことになります。

8月14日に公開した記事が、一度もクロールされていませんでした。 順位が低いのではありません。来ていない。 URL検査の結果、公開から3週間半たっても訪問の記録がありませんでした。

内部リンクが0本でした。 どの記事からも、どの記事へも行けない。1本1本が孤立して、指されることも指すこともなく置かれていました。

どれか1つでも数字は落ちます。3つ揃っていたということは、あの表示回数14回は何かを測った数字ではなかったということです。コンセントの抜けた計測器の値と同じです。

ダッシュボードが報告していた数字と、その間ずっと事実だったことを左右に並べた表。左は表示回数14回・クリック0・15ヶ月の報酬0円。右はサイトマップ最終更新6月9日・配り続けた死んだURL11本・内部リンク0本・ツールが出した警告0件。
同じ5週間を2通りに読んだもの。左の数字を説明できるのは右の列だけです。

書いていて気が重い部分

3つとも、警告を出しませんでした。 エラーも、通知も、ダッシュボードの赤い数字もありません。サイトマップのプラグインは、止まったことを教えてくれない。Search Consoleは、そのURLを1本ずつ手で検査しない限り「この記事はクロールされていません」とは言わない。「このサイトには内部リンクが1本もありません」と報告してくれるツールは、どこにも存在しません。

3つの故障が気づかれなかった期間を棒グラフで示した図。サイトマップ凍結が93日間、記事の未クロールが27日間、内部リンク0本が開設時から400日以上。
それぞれの故障が、気づかれないまま続いた期間。どのツールも報告しませんでした。

そして3つとも、見れば分かる状態でした。同じ時期に、サーバーのWAFが自分の投稿を403で弾いていた件 も起きています。これも警告は出ませんでした。特別な道具は1つも要りません。ブラウザでサイトマップを開けば4秒です。6月の日付と、死んだURLが11本並んでいるのが見えたはずです。

誰も見ませんでした。毎週数字は報告されていて、その数字は自分たちがすでに理解している筋書きに合っていたからです。自分の仮説に合う悪い数字は、数字が無いことより危険です。 問いを閉じてしまうので。

先にやるべきだった算数

配管を直したあと、1年以上避けていた計算をやりました。

承認されている案件のクリック単価は、自分の管理画面の実測で約100円。成約率は0.8%前後。つまり確定1件に必要なアフィリエイトリンクのクリックは約125回。記事からリンクへのクリック率を7%とすると、1件の成約に約1,800セッションです。

当初の目標は月100万円でした。同じ数字で逆算すると、必要なのは月13.5万セッション。しかも報酬は毎月1日にゼロへ戻る形式です。記事は6本でした。

クリック単価100円・成約率0.8%・記事からリンクへの遷移率7%から、成約1件に必要なセッション数1800を導く計算の図。月100万円の目標には月13万5000セッションが必要。
15ヶ月の労力では分からなかったことが、電卓で20分で分かりました。

これは背伸びした目標ではありません。別の事業です。良い記事を書いて埋まる差ではない。

算数の良いところは、安くて、そして決着がつくことです。15ヶ月の労力では「この計画は届かない」と分からなかった。電卓で20分で分かりました。

その結果、変えたこと

量で押す形をやめました。毎月ゼロに戻る報酬は、先月どれだけ書いても今月はゼロから始まります。上に行く方法は、永久に流入を増やし続けることしかない。もう一方は継続報酬で、紹介した相手が使い続けるかぎり毎月入り、積み上がります。

測り方も変えました。ルールは2つです。

読む前に計器を確かめる。 月次の数字を報告する前に、サイトマップが最新か、直近の記事がクロールされているか、内部リンクがあるかを確認します。1分かかりません。6月にやっていれば3つとも見つかっていました。

この点検を実際に何を見る形にしたかは、記事と記事の間を点検する6項目 にまとめました。手でやるなら2分で終わります。

悪い数字は説明せず、監査する。 期待外れの数字が出ると、理由を探したくなります。理由はたいてい見つかるし、もっともらしい。今のルールは、想定外の数字はまず計器の故障を疑うことです。

小さなサイトを運営している方へ

失敗したのは戦略ではありません。厳しいジャンルを選んだのも事実ですが、それが15ヶ月を溶かしたわけではない。誰も配線を確認していない機械の値を15ヶ月集めて、その値について慎重に考え続けたことが失敗です。

どれも1分かかりません。

サイトマップをブラウザで開いてください。 日付を見て、中のURLがまだ生きているか見てください。

直近の記事のURLをSearch Consoleで検査してください。 順位ではなく、クロールされているかどうかを見てください。

どれか記事を開いて、別の記事までクリックで行けるか試してください。 行けないなら、クローラーも行けません。

このサイトを7体のAIエージェントに任せて3ヶ月動かした記録は別の記事にまとめています。今回の3つの故障は、そこで書いた「止まっても誰も気づかない」構造の続きです。


編集・監修: 本記事は当サイト運営者が執筆し、内容を確認したうえで公開しています。記載した数字はすべて、当サイトのA8.net管理画面・Google Search Console・2026年9月10日の監査記録から取った実測値です。他社の調査や推計は使っていません。

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